相方は体調不良によりお休み。私1人で現場入りしました。
朝から▼縦目地の撤去を行おうと思ったのですが、、
それにあたって、▼こういった障害物があると、まともな作業が困難になるので
先に器具類の取り外しを済ましておく事にしました。
【マウスを乗せると取り外し後に変化します】
ついでにこういうのも仮撤去
ベランダの風抜き穴の格子も仮撤去
【▼マウスを乗せると処置後写真に変化します】
3箇所あります。
東面の2階の手摺り部材は全部外すと後が大変そうなので
障害になる▼ここだけ外しておきました。
落ちてしまう事はないですが不安定なので ここの手摺りには
体重をかけないようにお願いします。
エアコンの化粧配管カバーも仮撤去
【▼マウスを乗せると処置後写真に変化します】
▼このタイプの格子はシーリング~養生~塗装 まで全ての工程において
作業困難になるので、取り外し
縦樋の裏側に打ち換えを行う予定の目地がある場合
樋が邪魔して これまたまともな施工が出来ない故に取り外したいところですが
根元を接着されている場合 動かしようがない為、切断。
バンドのロックを解除
で、オープンな状態にします。切断した部分は最後に専用のジョイントパーツにて
復旧致します。
撤去した縦樋は足場にくくりつけておきました。
ここのコーナーの樋も撤去
そんなこんなを11時頃まで行い、それ以降は▼こういう工具を用意して
既存シーリングの撤去を行います。けっこう断面から裂けてきております。
電動系工具に専用の刃をセットして切り込みを入れれば
スルスルっと簡単に撤去できます。。。 通常であれば、、、、
しかぁぁし、、運の悪い事に、、3点接着なんですね~~~(TT)
3点接着とは どーゆーことかと言いますと、、
シーリング材はサイディングの両断面(2点)のみに接着する事が望ましく
目地の底(3点)にまで接着してしまうと、建物の横方向の動きに追従しにくくなり
その結果 2点接着に比べると シーリング材の本来の性能を発揮できす
将来的に破断しやすくなる。と言われております。
なので、新設時 改修時共に新規に打設を行う際には、目地の底部分には
絶縁テープのような役割を果たす(ボンドブレーカー)と呼ばれるものを
貼るのが鉄則です。(新設の際は金物に元々貼ってある場合が多いとは聞きます)
E様宅新設の際は金物には元々貼っておらず 後から貼らないといけないパターン
だったようですが、、私の推測では、サイディングを貼った職人が一定の目地幅を確保しないで
外壁を張り、指が入らないような目地幅がある故に シーリング業者はボンドブレーカー貼り
を省略せざるを得ない状況にあり、シーリングを打ってしまえば
誰にもバレないんだからいいだろう。 という よくある「まぁいっか」の連鎖です。
3点接着は劣化しやすいという欠点の他に、改修時の撤去作業が
2点接着に比べて 3倍くらい大変、、という欠点もついてきます。
目地幅がバラバラなので、それにあわせたノミのような超硬工具を用いて
こさぎ落としながら撤去していきます。
ちなみに▼は別のお宅の動画ですが、2点接着シーリングの撤去動画で
▼は今回の撤去動画です。(ここは比較的うまく撤去できたパターンです)
あと、雨がそこそこあたる部分は撤去してみると、目地底の金物(ハットジョイナー)
が かなり錆びてきている部分もありました。
ご主人様にも報告したのですが、最も悪いのが軒が無く常に雨があたる
▼ここの壁面です
▼は撤去した訳ではなくて 経年劣化等でシーリングそのものが
欠損しておりました。
これくらい刃先を伸ばしたカッターがズポっと入ってしまいます。
【マウスを乗せると画像が変化します】
通気層が無く間柱に直で張っている(直張り)工法なのでなおさらなのですが
かなりの水分の浸入で、下地が腐食しているようです。
室内に雨漏れなどといった症状の無い漏水なので、発見が遅れがちになりますが
どうするべきか、、、、、
ご相談という事にしたいと思います。
▼本日撤去したシーリング材です
月曜日が雨との予報でしたので撤去した部分は塞いで帰りました。
次回もこの続きを行いたいと思います。