モルタル外壁について

【第1章】クラックと処置法   【第2章】塗装工法の種類   【第3章】青カビについて

【第1章】「クラックと処置方法について」

モルタルの外壁は必ず大なり小なりクラックが入りますが、割れの程度によって建物に与えるダメージが違います
↓はヘアークラックと呼ばれる、微小な割れです。モルタル内部がどうなっているか? 掘ってみました。

【マウスを乗せると掘った後の写真に変化します】
zengo

割れているのは、塗装膜とモルタル表層部のみで、この程度であれば、躯体内部には、そこまで水が浸入しません。
一般的な木造モルタル外壁の場合、構造はこのようになってます。*モルタルの上に各種塗装仕上げを施している訳です
断面図

クラックが入る原因のひとつとして、モルタル自体の収縮、構造木材の乾燥収縮などで、動きがあるためで、
その収縮によるクラックを緩衝させるために、割れを集める目的で「誘発目地」を作っています
「板チョコ」を割ると、凹んだトコからパキっと割れる原理と同じで、この部分は あえてモルタルを薄くしているのですが
デザイン性と新築時の左官業者の手間賃が増えるのを懸念し、価格競争の激しい都心部では省略されてる事が多いそうです

誘発目地

話は少し脱線しましたが、上記のような軽度のヘアークラックであれば再塗装の際の下地補修としては
シーリング材をクラック表面に乗せて、湿った刷毛で 刷り込んでいく といった方法が一般的で
この程度の症状なら それで特に問題はありません。
シーリング補修

問題なのは、↓のような幅0.4世鯆兇┐訛世瓩離ラックです。 下写真は窓サッシの角から入ってる割れですが
構造的に負荷(歪み)の激しい箇所に多く、内部の筋交いが不足している とか原因は様々で、先程の軽度の「収縮割れ」の時と違い
クラックを掘ってみると、モルタルの深部まで貫通している割れ というのがよくわかります。

【マウスを乗せると画像が変化します】
zengo

これくらい割れていると、雨水は必ず入りますし↑のようにモルタルごと破断している場合は、このクラックを境に
「壁が動いている」事も想定されます。但しモルタルの下には防水シートが張ってるんで、水が浸入しても雨漏れには直結しませんが
防水シートの上の金属製のラス網が酸化、膨張し、やがてはモルタル自体がプカプカ浮き易くなります。
下写真は、クラックを境に浮いたモルタルを撤去したところで、破片を裏返してみると、ラス網が錆びているのがわかります

【マウスを乗せると破片を裏返した状態に変化します】
zengo

↑ここまで進行する前に手をうっておいたほうが良いのですが、私が塗装会社勤め時代は、このようなクラックが
入っていても、軽度のクラックと同じ処置で済まして、即座に塗装工程へ移ってました。(それが普通です)
しかし、2〜3年後 経過を見にいくと、やはり同じ位置から割れていましたので現在では下記のような
「Vカットシーリング法」で対処する事が多いです。
Vカット

クラックに沿って、深さ 幅ともに1cmくらいの溝を掘り、そこにシーリング材を打設していくという工法です
Vカット断面図

塗料の厚みがどんなに厚く塗っても2mmにも満たないのに対し、塗料よりも遥かに弾力性のあるシーリング材を
6〜7世らいは打節する事ができます。  下記は、その処置の様子のビデオです





しかし、この方法の弱点として、外壁面にミミズ腫れのような手術の痕跡が残ってしまいますので
それを目立たなくする為に、手間と技術を要します。(下記に一連の工程を解説していきます)


 _鹽召垢訶兎姐具に専用の刃を装着し、溝を掘ります。*細部はこの刃じゃ掘れないので専用の小さい刃にチェンジします

【マウスを乗せると画像が変化します】
zengo

◆仝紊納囲の模様と肌をあわせるべく部分吹き付けをするんですが、その掘った箇所だけ吹き付けできないので
「ボカシ」の目的で、掘った周辺部の塗膜を除去しておきます。*´△和仁未諒歓个舞います。
周囲塗膜除去

 クラックの周囲を叩いてみて少し浮き気味だな、と判断した場合は、ステンレスビスで固定する時もあります
*症状の酷い場合は左官業者を連れてきて周囲を改修する事もあります。
ビス固定

ぁ々造瞭睇瑤魘風の出る機械でエアブロー清掃。
清掃

ァ,海慮絅掘璽螢鵐虻爐鯊農澆垢襪鵑任垢、その為の接着剤(プライマー)を塗布。*必ずメーカー専用品です
プライマー塗布

Α.廛薀ぅ沺偲鰭杆30分以上〜当日以内にシーリング材を打設後ヘラ押さえ。クラック表面に刷りこむだけの補修とは
比べ物にならない程のシーリング肉厚が確保できます。

【マウスを乗せると画像が変化します】
zengo

А,海譴らの工程は手術跡を消す工程になります。シーリング材は、どれだけ厚く打っても少し痩せて凹んでしまうので
溝の段差をフラットにするべく少々特殊なモルタルで埋めていきます。これも1回じゃ平滑にならないので乾燥後もう1回コテ塗り
ちなみにツルツルのシーリングとモルタルは接着性が悪いので、
シーリングが乾く前に砂をかけてザラザラにしています。←先駆者の曽根塗装店から教わりました

【マウスを乗せると樹脂モルタル2回目コテ塗り後へ変化します】
zengo

─,海慮紂⊆囲の模様を復元するんですが、その為の接着剤的下塗り(シーラー)を塗布
シーラー塗布

 で、最終工程である既存模様の復元。吹き付けで行います(リシン、ボンタイル etc)
zengo


これらが全て完了した時点で、ようやく刷毛やローラーで外壁塗装です。

【マウスを乗せると外壁塗装後の写真に変化します】
zengo

といったように掘ってシーリングを打設するだけならそれ程でも無いですが、痕跡を消すのがけっこう大変なので
仮に この処置をする箇所が20箇所くらいあった場合、4〜6人ぶんくらいの人件費と材料費数千円ぶんくらいの
工事原価が発生します。で、ここまでやっても絶対割れないという事ではなく、躯体の動きが多い箇所では
この後の塗装仕様によって割れたり割れなかったりします。ですが、仮に同じ箇所が割れても内部にシーリングを
詰めてあるので内部に水が浸入する事はありません。

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▼下記はこういった下地調整を施して塗替えたお宅の工事記録です。 より詳細な内容をビデオと写真で掲載してます

☆木造モルタル外壁和風住宅/クラック量(少ない)/*全29ページ
☆木造モルタル外壁洋風住宅/クラック量(多い)/*全17ページ

第1章では、塗る前の下地調整についてがメインでしたが、第2章では、この後行う塗装仕様についてです
近年「ひび割れに強い弾性塗料」が流行ってますが、どの弾性塗料も同じような性能なのか?
検証VTRも掲載しております。



   
*iphone アプリ 開発
*スマートフォン 開発

















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