モルタル外壁について

【第1章】クラックと処置法   【第2章】塗装工法の種類   【第3章】青カビについて

【第2章】「弾性塗料の種類」


モルタル外壁のクラック発生を抑える為には、建物(下地)の動きについていけるように、弾力性のある塗料を、厚く塗る必要がありますが
3年程度で「カチカチ」になる弾性塗料や、20年経過後も「モチモチ」してる弾性塗料もあり、材料、工程数、予算 全てに差が出ます
そこらの事を解説していきますが、その前に、厚く塗布する為の道具である ローラーを解説します。

▽これが通常のもので「ウールローラー」と呼びます。            ▽これが厚塗り用の「砂骨ローラー」別名マスチックローラー ウールローラー  砂骨ローラー

ウールローラーでの通常塗りの場合と、砂骨ローラーを用いての厚塗りの場合 ↓を見れば違いがわかりやすいと思います

▽「ウールローラー」VTR                            ▽「砂骨ローラー」VTR
 


ウールローラーの場合、塗布後も既存の模様がそのまま残るのに対し、砂骨ローラー厚塗りの場合、既存模様は消え
なみ型(ゆず肌)模様になります。 *それぞれの写真にマウスを当ててみると違いがよくわかります。

▽ウールローラーでの塗布後                          ▽砂骨ローラーでの塗布後
zengo  zengo

砂骨ローラーでの厚塗り用の材料は、もともとがマヨネーズ状のドロドロした液体で、1缶で塗装可能な面積も少ない為
1現場で消費する材料缶数も多いです。
使用函数

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上記の「塗り方の違い」を踏まえた上で 各種工法(代表的な3種類)について書いていく訳ですが、
以下3種 どの方法で仕上げても、見た目は「ほぼ」変わりませんが、塗膜の柔軟性と工事原価は全然違いますので、そこらも解説していきます。
金額の事も書いてますが、これはあくまで外壁面を塗る「のみ」の利益を除いた「原価」ですので、全体の総額という訳ではありません。
*よく他店のHPに掲載してる「ウレタンだからシリコンだから」といった素人騙しの内容じゃないので少々ややこしいですが、、


〇斗諭 敞弾性フィラー厚塗×1回+各種上塗×2回=合計3工程】

現在、モルタル外壁の塗装仕様として最もポピュラーな仕様で、私も、クラック発生率の低い建物では、この仕様で行う事が多いです。
各塗料メーカーも オーデリウォールシステム/日本ペイント 他、 独自のネーミングで販促活動を行っております。
微弾性下塗り

下塗にマヨネーズのようなドロドロの液体(微弾性フィラー)を砂骨ローラーで厚く塗り、上塗×2回を
ドレッシングのようなサラサラした液体(ウレタン系〜フッ素系)などを塗布する仕様で、肉厚がついて頑丈そうに見えるのですが
上塗材がシリコンだろうがフッ素だろうが、塗装後 2年も経過しないうちに弾力性は消えてしまいカチカチになっちゃいます
ゴム質に見える下塗りは あくまで「微」弾性ですから、厚く塗ったからといってあまりクラック対策にはなりませんので
クラックの発生しやすい建物で下地処理Vカットシーリングなどは行わずに、簡易補修で済ましこの仕様で塗り替えた場合
おそらく数年も経たないうちに同じ箇所から割れてくるはずです。


〇斗佑梁緝重な塗料名と、一般サイズ「面積120平米」のお宅の場合の工事原価 *下記をクリックすると1缶価格を調査できます

●下塗材(微弾性フィラー)=アンダーフィラー弾性エクセル 水性ソフトサーフSG  ソフトリカバリー 他、1缶3000円前後が相場

●上塗材(シリコン系の場合)=水系ファインコートシリコン 水性シリコンセラUV 水性セラミシリコン クリーンマイルドシリコン セラタイトSI 他
一般的なもので、1缶15000円前後〜高級シリコンだと、1缶30000円を超えるものまでありますが、クラックに対してはどれを使っても大差ありません

●工事原価(上塗材は1缶2万円のものとする)
下塗(1缶3000円×10缶)+上塗×2回(1缶20000円×3.5缶)=材料100000円+人件費6〜7人分(ちゃんとやった場合)


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∋斗諭 撻掘璽蕁1回+単層弾性上塗材×2回=合計3工程】

「弾性シリコン塗装」という謳い文句で私が無知な会社勤めの時代は↑の信者でした。先程の〇斗佑醗磴ぁ‐綸匹蝓,了に
砂骨ローラーで厚みをつける というのが特徴です。

単層弾性

この仕様も「メーカーのカタログと業者の宣伝チラシには」とっても良い事が書いてありますが、施工後3年経過したお宅が
弾力性を保っているか?  確認してみました 検証VTRです↓↓↓↓ 



〇斗佑了と同様 弾力性などは全くありません。 ↑のお宅は私が以前の会社の時のお宅でしたが、
現在ではこの仕様で塗替えを行う事は皆無となりました。

ちなみに、この単層弾性上塗り材のシリコンは、〇斗佑了の上塗り材のシリコンとは性質が全く違い、1缶7000円くらいで
入手できるかわりに、中身の成分のほとんどは「アクリル」です。それでもシリコンセラミックと缶に書いてます
で、もともと厚塗り用に設計された材料なので、マヨネーズ状にネバネバした液体な為、
「砂骨ローラー」で厚塗りするのが基本で、しっかり塗ると1缶でちょっとしか塗れないので缶数が多く必要で割と材料費かかります
その為、これを水でドレッシング並みに薄くして「ウールローラー」で仕上げてしまう「なんちゃってシリコン塗装」が出来ます 
その場合、材料費は3分の1で納まり 人件費も節約できますが
ただでさえ7〜8000円の安価なシリコン塗料を、3倍以上薄めるので、性能的には安物のウレタン以下になるはずです

缶数


∋斗佑梁緝重な塗料名と、一般サイズ「面積120平米」のお宅の場合の工事原価 *下記をクリックすると1缶価格を調査できます

●下塗材(シーラー)=水性カチオンシーラー 水性ミラクシーラー 他、1缶8000円〜9000円前後

●上塗材(単層弾性シリコン樹脂塗料)=DANシリコンセラ セラミクリーン ニュートップレスクリーン 他、1缶7000円〜8000円前後

●工事原価
下塗(1缶8000円×1缶)+上塗×2回(1缶7500円×10缶)=材料83000円+人件費6〜7人分(ちゃんとやった場合)

*ちなみに、上記のなんちゃってシリコン仕様の場合、=材料38000円+人件費4〜5人分くらいで可能です


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仕様 【シーラー1回+高弾性主剤厚塗×2回+各種上塗×2回=合計5工程】

3種類の塗料で 5回にわけて塗膜を形成していく「複層弾性工法」という方法で 昔からあります。
複層弾性工法

中塗りに使用する高弾性主剤は非常に柔軟性に富んでいて、その柔らかい防水層を紫外線から守る目的も兼ねて
上塗りをかけていきますので、これまでの ´∋斗佑箸枠羈咾砲覆蕕覆ぅラック追従性があります。


ちなみに、↓のお宅は築20年以上経過して私が塗替えを行ったんですが「新築の時」に、これに似た仕様で塗装しており
表面の色艶は褪せてますが、クラックは1箇所だけしかありませんでした。

【画像をクリックすると、その時の工事記録がご覧になれます】
たま様

↑このお宅のこの日の工事記録にも掲載してますが
我々が塗る前に、20年以上経過した新築塗装が、どの程度弾力性を維持しているか? 検証VTRです↓↓↓↓




先程の∋斗佑任六楾後3年でカチカチなのに対し、仕様では20年経過後も、かなり弾力性があります。
ちなみに、このお宅の唯一のクラック箇所は、お風呂場の窓下部分で、ここは構造的に
防ぎようのないであろう事から、こういう不可抗力要素が無ければ、20年でクラック無し という事になります
地盤が良好で、しっかり骨組みし、新築時に左官屋が誘発目地を確保し、厚くモルタルを塗り、乾燥時間を守って 仕様で塗装 
という具合にやっておけば、サイディングよりも遥かに長持ちするなー と、この時実感しました。

クラック

但しこの仕様は、材料費と人件費が´△茲蠅眤燭かかってしまい、私も過去に2度だけ行った事がありますが
戸建て住宅でこれをやる業者は少ないです。


仕様の代表的な塗料名と、一般サイズ「面積120平米」のお宅の場合の工事原価 *下記をクリックすると1缶価格を調査できます

●下塗材(シーラー)=水性カチオンシーラー 水性ミラクシーラー 他、1缶8000円〜9000円前後

●中塗材(弾性主剤)=DANエクセル レナエクセレント 他、1缶6000円〜7000円前後

●上塗材(シリコン系の場合)=水性弾性セラミシリコン クリーンマイルドシリコン(弾性) ビュートップシリコン(弾性) 他
一般的なもので、1缶15000円前後〜高価なもので1缶30000円超えまで、この仕様の場合 中塗りの弾力性に追従できるように上塗り材も弾性タイプを使用します

●工事原価(上塗材は1缶2万円のものとする)
下塗(1缶8000円×1缶)+中塗×2回(1缶6500円×14缶)+上塗×2回(1缶20000円×3.5缶)=材料169000円+人件費10〜12人分(ちゃんとやった場合)


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・●上記3つの仕様の工事原価だけを下記にまとめてみました。

〇斗諭畉猯組10万+人件費6〜7人ぶん
∋斗諭畉猯組8万+人件費6〜7人ぶん
仕様=材料費17万+人件費10〜12人ぶん

という具合に同じ弾性シリコン仕上げでも、性能も違いますし工事原価にも差が出てきます。
最近流行りの ○○パック○○万! という方針の業者の場合は、どんな物件でもイッショクタな方法しかしないと思うんですけど
それってお医者さんが患者に問診もせずに、風邪薬ばっか処方するようなもん って感じするんで
自宅の現況(割れ易い建物なのかどうか?)を判断し、第1章で解説した下地処理をどの程度までするか
そして塗装仕様をどうするか 施主様のお財布の状況も考慮しながら考えていくもんだな と思います。

   
*iphone アプリ 開発
*スマートフォン 開発

















あ あ